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おてもと

御手洗製作所が製造する割り箸につけられた商品名「おてもと」


御手洗製作所という社名だけに便器を製造するメーカーのように一般的には思われているふしがある。 実は、創業者の氏名が御手洗元治(みたらいもとはる)であるため御手洗製作所は「みたらいせいさくしょ」と読むのが正しい。

加えて、製品の「おてもと」という呼び名は、御手洗元治の名前から最初は「御手元」とされた後に平仮名表記の「おてもと」とされたものである。


なお、近年のマイ箸のにわか流行や、リターナブル箸の出現により御手洗製作所の業績は悪化の一途を辿りつつも、何とかギリギリやって行けている状態にある。

エコだ何だと騒がれながらもコストの関係で多くの飲食店では従来通りの割り箸を顧客用に提供しているし、正直言って食い物屋では割り箸の方が何となく使いやすい。


飲食店に限らず自宅で割り箸を使用する際に、上手く割れずにチグハグな割れ方をする場合がある。 これは、製品的な欠陥や消費者の技術に問題があるわけではなく、そう割れる仕様として作られたのものを一般流通品にわざと混入させ割り箸に対する関心を高める狙いがある。


なお、商品名が類似している「おてふき」はテーブルウェアの1つのバリエーションとして御手洗製作所が製作している。 さらに、「おて」繋がりで「お手玉」「お手紙」「おてもやん」も御手洗製作所の製品であるとこの際言い切ってしまおうと思う。

さらに、宴の締めくくりで一本締めの儀式を行う際の掛声「お手を拝借」とは、 酔っ払って自分の割り箸(おてもと)を置いた場所を忘れてしまった時に他人の割り箸(おてもと)を拝借して食事をしたことに由来する。


ちなみに元禄箸とは競合する他社の主力商品の名称。国内でのシェアはおてもとが上回っている。


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