Home > 本当の事のように【一覧】 > 【 社会 】PSPじゃない事件、再審

犯罪史に残る凶悪事件

2004年12月12日に東京都で発生し日本中の注目を集めた、通称「PSPじゃない事件」が2014年12月12日で10周年を迎えることを記念して再審理が行われることを誰かが明らかにした。


「PSPじゃない事件」とは、東京都中野区で事件当時15歳の少年が、その日発売される携帯ゲーム機「PSP(プレイステーション・ポータブル)」が欲しくて、 父親(無職)に早朝より長蛇の列に並んで購入してもらうことを依頼。 順番待ちの末、父親が購入してきたゲーム機がPSP以外のマシンであったため少年は激怒。 食卓にあったフランスパンで父親に暴行を加え軽傷を負わせるという少年犯罪史上まれにみる凶悪な事件となったもの。


そこに、近隣住民からの通報を受けて駆けつけた警官が少年を逮捕。その後、少年には厳重注意の有罪判決が下っていた。


今回の再審について元少年の弁護側は、凶器とみられるフランスパンが事件後から現在に至るまでいまだに見つかっていないことを指摘。 物的証拠がないまま証言のみで判決が下されたことに遺憾の意を表している。


それに対し被害者側は、犯行に及んだ後の警察が到着するまでの間に凶器として使用したフランスパンを少年が口から飲込み体内に隠したと父親が証言していることをあらためて示した。

しかし、その後の調べでも少年の排泄物からフランスパンは発見されておらず明らかな証拠は提出されていない。


今回の再審について元少年は「終わったことを掘り返さないで欲しい。もう、こんなことで注目されたくない。10周年記念とか・・・勘弁して下さい。」と答えている。


あの事件からしばらくして元少年は通っていた高校を中退。以来ほとんど自分の部屋から出ることはなくなったと言う。 不当な判決のせいか?それとも罪の意識からなのか?

元少年がいる部屋のドアに聞き耳をたてれば、何かに苛立っている声と強い力で壁を殴る音だけが響いている。

今は、再審で全てが明らかになることを期待するしかない。


事件直後の記事(虚構新聞)


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