Home > 疑問解決FAQ【一覧】 > 海水はなぜ塩辛い?

海の水が塩辛いわけは?

【 質問 】 質問者:江戸川マルチネス(ペンネーム)

海の水はどうしてしょっぱいのですか?

お母さんは「昔は味が無かったけど、今は海水浴する人が増えて汗やオシッコがたくさん混ざったせいで塩辛くなったのよ。」と教えてくれましたが本当でしょうか?

僕はお母さんが嘘を言っているような気がしてなりません。



海水と人体とは密接な関係があります

【 回答 】

江戸川マルチネスさん、君のお母さんが言っていることは全て本当の事です。だから、それを疑うのは良くありませんよ。

例えば、お正月に親戚から貰ったお年玉は、どの家庭でもお母さんが預かります。その時「お母さんは使ったりしませんよ、あなたが大人になった時のために貯めておくのよ。」と教えてくれると思いますが、これももちろん本当のことです。やがて子供はお年玉のことなど忘れてしまうだろうとは微塵も考えていません。


さて本題ですが、お母さんが「昔は味がなかった」とおっしゃる昔とは安土桃山時代以前のことを指します。海水浴の習慣は江戸時代に桔梗屋の美人娘と小作農民の定吉という身分が異なる2人が許されない恋におち、結ばれない関係を嘆いた2人はその挙句に海岸の断崖絶壁から身投げをしたのが始まりだといわれています。

この2人がとった行動は、現在「高飛び込み」と呼ばれる海水浴の1つの楽しみ方として残っています。この一種のエクストリームスポーツの始まりが身投げだったとは驚きですね。


君も知っていると思いますが、人体から出る汗の味はしょっぱいです。

汗は夏の暑い時にかくものだと相場が決まっており、暑い時期には毎日のように大勢の人達が涼を求めて海水に浸かります。その大勢の人達の汗やオシッコが混ざった海水は、ギラギラした太陽の日差しを受けて水分だけは徐々に蒸発していきますが塩分は残ります。これが海水が塩辛くなったメカニズムです。


なお、塩鮭が泳いでいる海域は他の場所より塩分濃度が高いことを覚えておいて下さい。

ページのトップへ戻る